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作業療法士の独り言

タバコを辞めた

禁煙成功と悪縁を断ち切り、欲しかった物を獲得したエピソードを書きます。

学生時代からタバコを吸い始めて、数十年。朝起きたら一服、ご飯を食べたら一服、何かと間を埋めるようにパカパカと吸い続け、1日2箱のベビースモーカーでした。

タバコは辞めないと宣言し、死んだ時は、大好きなマルボロGeorgiaのブルーマウンテン缶コーヒーをお墓参りの時にお供えしてね。と家族・友人に頼むほどでした。

ある時、風邪を引き、喉がイガイガし、咳が止まらない状態と業務のストレスでイライラしている時に・・・。

大っ嫌いな同僚から、妬み・嫉み・嫌み・嫉妬のオンパレードを受け、たまらずに病院の喫煙所に行き、タバコに火をつけました。



「ゴホ・ゴホ・ゴホ。ゼェ〜ゼェ。おえっ。」


案の定、むせ込むは、胃液が上がってくるは、喘息の呼吸になるは、悲しくなるは最悪でした。

ちょうど、タバコも値上がりした時でした。


あれ?あれ?あれ?
おかしいぞ???。
なんだ?なんだ?


もしかしたら、大っ嫌いな同僚のストレス発散の為に、自分の身体を傷つけてないか?高いタバコ代を同僚の為に使ってないか?


チョット待てよ???


妬み・嫉み・嫉み・嫉妬のオンパレードを受け、その反動でタバコを吸い苦しくなり、尚且つタバコ代を使う。


大っ嫌いな同僚の為に、身体・時間・お金を捧げているぞ。


「ウォォォオ〜。辞めてやる。」とゴミ箱にタバコを投げ捨てました。

禁煙スタートです。


口さみしさを補うように、ガム・アメ・キャラメル等で代用し、間を埋めました。

吸いたくなった時、同僚の顔を浮かべるとアホらしくなり、タバコを吸いたい気持ちが半減しました。

喫煙所は好きでした。休憩する事が目的の場であり、和気あいあいとした会話が自然に看護師さん・Dr.と出来たからです。

禁煙が成功した時に、タバコを吸う人を嫌いにならない為に、あえて禁煙所に行き、タバコの代わりにキャラメルを舐めて、一緒に休憩を楽しみました。



そんな事をしながら、三ヶ月の禁煙に成功しました。

継続する為に決断しました。

良し。身分不相応だけど、欲しかった車を買うぞ。もし、タバコを吸ったら、車を手離すというルールを自分に誓いました。



長年にわたり、欲しかったけど、指をくわえて、他人の目を気にして、購入出来なかった車が納車されました。


病院は、噂好きな人が多い為、瞬く間に大っ嫌いな同僚の耳に届きました。


嫌みたらしく、大っ嫌いな同僚が「車買ったんだって。」と声をかけて来ました。その同僚もベビースモーカーで、何度も禁煙にチャレンジして失敗しています。


「タバコの煙をガソリンの煙に変えただけ。」
とサラッと言いました。

大っ嫌いな同僚は、目が点となり、それ以上の嫌みを言う事なく、その場を立ち去りました。


胸がスッとしました。


それから、大っ嫌いな同僚は、私に絡んでくる事が少なくなり、嫌み・妬み・嫉妬の言動からイライラする事がなくなりました。


それから、5年が経ちました。

禁煙は継続し、車を売る事なく、私の誇りとして車は存在してくれています。


辛い事があった時、くじけそうになった時に思いだす事で、自分自身を奮起させてくれるエピソードです。